【五月飾りのセット組について】
五月人形セットは大きく分けて2つのパターンで作られます
(1)鎧兜などの本体の製造メーカーや飾り台の製造メーカーが、その他のパーツ類を仕入れてセット組
(2)当社のような卸問屋がセット組
(卸問屋がプロデュースして、実際にはメーカーでパッケージングする場合もあり)
当社の場合はメーカーのセットも若干取り扱っておりますが
ほとんどは各職人さんやメーカーさんから直接単品で仕入れて
オリジナルセットや小売店様毎のセットとして卸売りをしております
ですから、本体やパーツ類の単品販売や
世界に一つだけのオリジナルなオンリーワンのセット組にも対応可能です
【セットを組む際の注意事項】
基本的には、ご自分の感性でお組頂いたら良いのですが
一般的なセット組を当社の場合を例にご説明させて頂きます
飾り台の上に屏風や弓太刀などを乗せる飾り方と
飾り台の周りを屏風で囲むような飾り方があります
飾り台の横幅と、屏風のバックになる部分の長さの兼ね合いで決まりますが
屏風を乗せない場合は、本体に対する屏風の高さは飾り台の高さ分低くなる点にご注意下さい
本体の高さに対する屏風の高さは
大鍬形や中鍬形の場合は大体同じくらいの高さ
長鍬形の場合は鍬形が屏風の上に少し出るくらいがバランスが良くなります
●本体のサイズ
商品名に号数がついている場合が多いですが、職人さんやメーカーさんによって基準が異なるので
号数だけで大きさを判断できない場合がある
●飾り台
尺貫法で号数を付けている場合が多い
その場合、号数x3が飾り台の横幅
15号=横幅45cm 18号=54cm 20号=60cm 23号≒70cm 25号=75cm
27号≒80cm 28号≒85cm 30号=90cm 35号=105cm 40号=120cm 45号=135cm
奥行は横幅に応じて大きくなっていくのが一般的
鎧を飾られる場合、特に注意が必要なのは
櫃の前に毛履(足の部分)を置いた状態での奥行が必要になる点
●屏風
号数が高さを表している場合が多く、その場合は号数x3が高さになる
10号=高さ30cm 13号=39cm 15号=45cm 18号=54cm 20号=60cm
23号=69cm 25号=75cm 28号=84cm 30号=90cm 35号=105cm
本体との兼ね合いで高さを決めますが、本体の全体の高さと同じくらいか
鍬形が細長い場合は、鍬形が少し屏風からはみ出すくらいがバランスが良い
飾り台に乗せるのか飾り台を囲むようにするのかなど
飾り方に応じて、バックになる部分の横幅にも注意が必要
●陣提灯
付けない地域もありますが、当地(関西)では家紋を入れた陣提灯を飾る場合が多い
屏風より上へいくらか出る方がバランスが良いので
当社では下記のサイズで飾っています
屏風18〜20号=5号陣提灯 23号=5.5号 25〜28号=6号 30号=7号 35〜40号=8号
尚、号数は火袋の直径を表している場合が多い
陣提灯5号=火袋直径約15cm 6号=約18cm 7号=約21cm 8号=約24cm
(5.5号は5号と同じ火袋で高さだけが高い)
●弓太刀
陣提灯を飾らない場合は屏風と同じくらいの高さか少し低いくらい
陣提灯を飾る場合は、さらに1サイズ低くする方がバランスが良い
弓太刀の号数は弓自体の長さを表す場合が多く
号数x3が弓の長さになり、全体の高さは数センチ飾り台分がプラスされる
飾り台の上に屏風を乗せる飾り方で、陣提灯を付けない場合は 屏風10〜13号には弓太刀11号 15〜16号には13号 17〜8号には15号 20号には18号
23号には20号 25号には23号 28〜30号には25号 32〜35号には30号
陣提灯を付ける場合は、各1サイズづつ小さい弓太刀にする方が綺麗に見える
櫃を省いて飾り台に本体や附属品を収納する対応のセットには
収納時の収まりを優先して、極端に短い弓太刀が使われることが多いですが
飾った時のバランスは悪くなってしまいます(本末転倒)
●軍扇・陣笠/太鼓/三品揃/八足揃/かがり火
メーカーによって号数とサイズが異なりますので
当社取扱い商品の例を挙げておきます
28(横幅80cm)〜30号(横幅90cm)の段
軍扇・陣笠70号/太鼓45=50号/三品揃70号/八足揃60号/かがり火7〜10号
33(横幅100cm)〜35号(横幅105cm)の段
軍扇・陣笠80号/太鼓50〜60号/三品揃70〜80号/八足揃60〜70号/かがり火10〜12号
40(横幅120cm)〜45号(横幅135cm)の段
軍扇・陣笠80〜90号/太鼓60〜70号/三品揃80〜100号/八足揃70号/かがり火12号
段のピッチ(1段上の段までの高さ)も若干考慮して決めますが
おおむね上記のようにしています
あくまで当社での例ですが一応ご参考まで・・・
コチラの陣屋提灯には、御家紋をお入れする事が可能です
【御家紋入れ注意事項】
家紋入れ作業は、ご入金確認後とさせて頂いておりますので、
申し訳ございませんが代引きでのお取引はお受けできません
(ご注文確定後のキャンセルもお受けできません)
コチラの商品は家紋入れ代金込みですので、別途費用はかかりませんのでご安心下さい
お入れする御家紋は、ご注文時にご要望欄へ「家紋入れ:△△△」とお入れする家紋名を明記ください
周りに○が有る場合は「家紋入れ:丸に△△」と、丸がない場合は「家紋入れ:丸なし△△」として下さい
よくご依頼のある家紋をセレクト致しました
「おすすめコンテンツ」の“御家紋一覧表”もご参照ください
セレクト家紋表をクリックして頂けば、“御家紋一覧表”を表示します
一覧表の記号―番号を基にご依頼して頂きますと最も正確に伝わるかと思います
ご要望欄にご記入がない場合は、家紋入れなしの通常商品(無地の絹貼り提灯)としてご注文を承ります。
*ご注文時に家紋名がわからない場合は、ご要望欄に「家紋はFAXにて」と明記頂き
別途画像等をお送り頂いても結構です FAX:079-447-2569
その際はお名前お電話番号も明記して下さい
家紋入れには7〜10営業日かかる場合もございますので、お日にちには十分余裕を持ってご注文下さい。
端午の節句用に作られたパーツ類の販売です
(鎧や兜を含めたセットではありません)
自由な発想で、さまざまな用途にご利用ください
五月人形のセット物は1人の職人さんや1つのメーカーで全てが作られているわけではありません
例えば本体である鎧や兜も、飾り金物を作る人、縅糸を通す人、木工の細工をする人、漆やカシューなどの塗り物をする人、金箔押し専門の職人さんなど多くの方の手を通って組み上げられていきます。
セットにする飾台や屏風、陣提灯、弓太刀、三品揃いなどもそれぞれ別々のメーカーで作られます。
それらを企画、コーディネート、セット組みして小売り店さんなどへ“五月人形セット”として卸すのが
私ども、節句人形卸問屋の仕事です。
*人形屋に生まれ育ったので
節句人形に関しましてはプロを自負しておりますが
写真も文章書きも、パソコンのましてやHtmlなんて全くのド素人が
1人でやってますので、わかりにくくてすみません
頑張って勉強いたします