延助IV 延線・架線・索道用ドローン
国内初の電設用ドローン
汎用機ではできない作業効率を実現
延助IVは延線・架線・索道などの作業を実施するための産業用ドローンです。国内初装備である2つの送信機で1台の機体を操縦する2オペレーション構造を独自開発し標準装備しています。これにより準備や作業時間に約2日間必要だった業務も、約90分で終了するなど作業効率が格段にアップしました。また2種類の切り離し装置や2オペレーションシステムを搭載することで安全性と信頼性も確保しました。
延助IVには機体1台に対して、2台の送信機で操縦を行います。オペレーターは出発地点、サブオペレーターは目的地点に配置し、中間地点に到達するとスイッチ操作で操縦権を瞬時にサブオペレーターに移行します。操縦権が切り替わると、目的地点に飛行を再開し作業を完了させます。
2オペの特徴は、カメラや自動操縦で困難な細い場所への延線を簡単にできます。また全て目視内で操縦することにより、安全で正確な作業を迅速に遂行できます。送信機は高性能型を使用しているので、最大1kmまで作業することができます。
延助IVの切替制御装置は、実際に現場で使用した改善点を考慮した、2.0Ver→3.0Verへアップグレードしています。
今までは空撮用ドローンを利用して作業が行われていましたが、空撮用ドローンは物資の取り付けが想定されていないため、突風が吹くと機体は風に流され安全性を確保することができません。また軽量の紐などを利用しなければいけないため、空中や木に絡まることが多々ありました。
延助IVは最大で150N(15kg)の力で牽引することができ、ロープでも張力をかけて牽引することが可能で延線後作業も簡素化できます。強い突風が吹いても機体は流されることなく34インチの大きなプロペラで力強く目的点まで安全に作業を遂行させます。飛行速度は約15〜20km/時で、500mを約90秒で目的地点まで牽引します。
延助IVの推進システムは農業用で長く使用された機構をベースにしてアップグレードされました。瞬間最大出力は1つのモーターで22.5kgまで達します。モーターにはIPX7定格の全体的な防水保護がされており、優れた防水・防塵保護を保ちます。また防食性があり、世界中の過酷な環境や気候に対処するために完全に密閉されています。推進システムの設計は熱放散を大幅に改善し、より高い電力負荷に使用でき信頼性が向上しました。34inchと大きいプロペラはウルトラカーボンを使用した高い剛性と強度のある複合材料から形成されています。折りたたみが可能でありながら優れた空力効率で長い飛行時間を提供します。
切離し装置&緊急リリース装置
長年の改良を行ってきた電動切離し装置を装着しています。スイッチ1つで線材をピンポイントで切り離します。もし切離し装置が作動しなかった場合、緊急リリース装置で切離し装置ごと切離し、機体を帰還させることに役立ちます。 切離し装置を利用することで機体に人が近づく必要がないので、安全正確かつスピーディーな作業が実現します。また切離し装置は15kgの荷重をかけた状態でも作動するように設計されています。 ABS製樹脂で製造しているので耐久性に優れ、故障した場合でも容易に交換を行える設計にしているため、予備の切離し装置を持っておくと作業を中断するリスクを回避できます。
2オペシステムの安全機能
・操縦切替はスイッチをダブルタッチで移行するので、不意の切替を防ぎます。
・危険を感じた場合は5回タッチすることで強制的に操縦権を取り上げます。
・操縦権がサブオペレーターに移行した時、機体のLEDがゆっくり点滅します。
・移行した先でバッテリー電圧が低下した場合は、LEDがはやく点滅します。
・片方の送信機の通信が切断した場合、反対側の送信機に操縦権が自動に切り替わります。
・全ての送信機と通信切断した場合、線材をその場で切離し機体は離陸地点に自動着陸します。
耐久性を備えたコンパクトな機体
機体は折りたたみが可能で、プロペラも取り外すことなく折りたたむだけです。簡単に持ち運びが可能で、現場の準備作業は開くだけでたった3分で完了です。折りたためる構造でも機体の剛性は強く、何百回のフライトを行える耐久性を備えています。
作業結果は、人員配置や移動に合計1時間必要になりました。途中3か所で2〜4mの隙間に延線を通さないといけないにも関わらず、実際の作業時間は4本の延線を30分で終了させました。従来までは2日間必要だった作業は、ドローンを使用すれば全作業を合計90分で完了できます。
リモートID搭載費用が別途必要となります。
製品をご利用いただく前には必ず注意事項を全てご確認ください。
本製品をご利用頂く方は全て確認頂いたこととします。
オペレーター・ナビゲーターだけでなく飛行区域の周りにいる人々や物にも危険をもたらします。安全な状態・環境を十分に確認した上で・・・続きを読む